スイーツコンシェルジュの資格認定・スイーツコンシェルジュ検定や各種講座を実施する「日本スイーツ協会」

日本スイーツ協会の実施したアンケートをもとに選ぶ、スイーツコンシェルジュの「2024年スイーツヒット予測」

日本スイーツ協会の実施したアンケートをもとに選ぶ、スイーツコンシェルジュの「2024年スイーツヒット予測」

2024/01/24

 

一般社団法人日本スイーツ協会(東京都自由が丘に所在)は、2024年に流行が予想される「ヒットスイーツ」「トレンドのキーワード」について会員向けのアンケートを実施しました。その回答を基に、スイーツコンシェルジュが選んだ「2024年スイーツヒット予測」をまとめました。

※掲載写真はすべてイメージです。
※当初予定しておりましたプレスリリース配信は諸般の事情により見送らせていただくこととなりました。ご了承くださいますようよろしくお願いいたします。

 

■2023年スイーツトレンドの振り返り

タピオカドリンクやマリトッツォなどのように、SNSによる情報の素早い拡散がブームを生み出してきた一方で、消費者の好みの多様化によってトレンドがさらに細分化しています。これは、2023年に全国的なスケールでヒットするスイーツの登場しなかった背景の一つと考えられます。そのような中でもアフタヌーンティーは依然として人気を維持し、生ドーナツの人気の波及効果で従来型のドーナツも再び注目を集めました。さらに、インバウンド旅行者の増加に伴い、都市部や観光地でのクレープやソフトクリームへの需要の拡大も観察されました。

 

 

 

■難しくなったトレンド予測、2024年スイーツトレンドは?

近年は明確なトレンドが形成されにくくなっているため、これまであまり注目されていなかったスイーツが突然ヒットするよりも、過去に人気だったスイーツが現代的にアレンジされ、再び市場の注目を浴びる可能性が高まっていると考えられます。そのため2024年は「注目スイーツ」と「キーワード」を織り交ぜて発表します。

 

【スコーン】

「ヌン活」の流行に伴い、英国式アフタヌーンティーを体験する人が増え、それによりスコーンにハマる人も増加しています。スコーンの基本材料は小麦粉、バター、ベーキングパウダー、牛乳とシンプルですが、店舗ごとの配合により風味や食感に多様性が生まれ、スイーツファンを魅了しています。英国式スコーンはジャムとクロテッドクリームを添えたクリームティーとして紅茶と共に楽しまれ、コーヒーブレイクにぴったりのチョコレート、ナッツ、ドライフルーツ入りの三角形のアメリカ式スコーンも同じく人気を集めています。

 

 

【プラントベーススイーツ】

2023年にヒットスイーツのキーワードとして挙げたプラントベーススイーツが徐々に市場に広がっています。プラントベースとは動物由来の原材料を使わず植物由来の材料で製造されたものを指し、初めはヴィーガンやベジタリアン専用と見られていましたが、現在では牛乳や卵などのアレルギーに配慮した食品としての認知も増してきました。スイーツ作りに欠かせない、卵やバターなどの代替品の品質向上に伴い、動物性食材を使った製品と同等のおいしさを実現できるようになりました。大手菓子メーカーも開発に参入し、プラントベーススイーツの一般への認知が一気に広がりそうです。

 

【発酵あんこスイーツ】

炊いた小豆を糀で発酵させた「発酵あんこ」は、砂糖不使用ながらも自然な甘さを持っており、ダイエットや腸活にもよいと注目されています。ホームメイドのおやつとして活用されてきましたが、発酵あんこをメニューに取り入れた和菓子店やカフェが増えてきています。おはぎやあんみつ、たい焼きなどのあんこを使った定番スイーツだけではなく、プリンやチーズケーキなどとも相性がよいため、和菓子店以外でも目にする機会が増えるかもしれません。

 

【クレープ/ガレット】

食べ歩きスイーツの定番、クレープはこれまでモチモチやパリパリの食感、キャラクター風装飾、パフェ風の盛り込み、ケーキやブリュレなどの他スイーツとの融合など、さまざまなイノベーションを見せてきました。クリームを大量に使ったクレープがネットで話題になるなど、新しいスタイルが登場しやすいスイーツジャンルです。2024年も新しい風味、食感、デザインが取り入れられ、消費者の関心を引きつける新たな要素の登場が期待されています。

 

 

【クリエイティブ ハブスタイルの菓子店】

若手職人が自由に創造性を発揮し、自分らしい働き方を実現しているクリエイティブ ハブスタイルのスタイルの店に注目です。製造から販売までを職人自身を含む数名で手掛けており、規模は小さいながらも緻密なブランディングと高品質なお菓子の提供が特徴です。それらの活動をYouTubeやSNSを通して紹介することで、新しいファンや顧客層を獲得。その結果、これらクリエイティブ ハブスタイルの店舗は、従来の個人経営店や大規模な製菓企業とは異なる、新しいタイプの菓子店としての地位を確立し始めています。地域コミュニティやオンラインのフォロワーを通じて、独自のお菓子文化と顧客基盤を築き上げ、個性的で新鮮な味わいを求める顧客層に支持されています。厳しい仕事環境が課題となっていた製菓業界において、小規模経営ながらも独自性と高品質を追求する新しいスタイルは、これからお菓子業界で活躍する若い世代で定着していくと予測します。

※「クリエイティブ ハブスタイル」は今回名付けました。

 

 

■まだある、2024年にヒットしそうなキーワードをピックアップ

冷凍スイーツ/バラやエディブルフラワーを使ったスイーツ/焼きたて・出来立て・作りたて・炙りたてのスイーツ/栗羊羹/特定の色をコンセプトにしたスイーツブランド/猫プリン

 

以上がスイーツヒット予測2024年です。現代の流動的なトレンドの中で予測を立てるのは一層難しくなっていますが、2024年も素晴らしいスイーツとの出合いや発見を通して、みなさんの日々が彩られることを願っています。