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【名古屋】「世界郷土菓子紀行 〜クリスマス&ニューイヤー菓子〜」レポート

【名古屋】「世界郷土菓子紀行 〜クリスマス&ニューイヤー菓子〜」レポート

2013/01/27

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2013年1月27日(日)、ヨーロッパ郷土料理・菓子・食文化研究家・料理ジャーナリスト並木麻輝子先生による「世界郷土菓子紀行~クリスマス&ニューイヤー菓子~」の特別講座が開かれました。

今回は初めての名古屋開催。まだまだコンシェルジュの方が少ない名古屋での開催という事で少人数での和気藹々とした講座となりました。

クリスマスやお正月といったイベントの多いこの時期。ヨーロッパではどのようなお菓子が伝統的に食べられているのか、お菓子や並木先生が実際に訪れた際の町の様子の写真を見ながら講義は進んでいきました。

そして、勿論今回もこの日の為にシェフの方々にご協力していただいたお菓子もご用意しました。
すべてクリスマスやお正月に食べられているお菓子です。

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■ベラヴェッカ
フランスアルザス地方のクリスマス時期に食べられる菓子。 “洋ナシのパン”の意味。色々な種類のドライフルーツやナッツを少量の粉をつなぎとして作られる物で、濃厚な味わいが特徴。5mm程度に薄くスライスして食べられるのが一般的。

■パン・ドルチェ・ジェノベーゼ
この日の為に特別に用意していただいたお菓子。イタリアのクリスマス時期に食べられるパネットーネの原型といわれる菓子。“甘いジェノバのパン”という意味。その名と通りジェノバで生まれたもので、松の実とフェンネルが入っているのが特徴。
パネットーネはミラノの銘菓で今では日本でもよく知られている。パネットーネ種の酵母を用いてゆっくり発酵させたブリオッシュの生地の中に、ドライフルーツを入れて焼き上げた菓子パン。
ドライフルーツの入っていない卵をたっぷり使用したものをパンドーロと言われ、ヴェローナの銘菓。

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■ガレット・デ・ロア
新年に食べるフランスのお菓子。世界中に同じようなお菓子や風習があるがフランスで最も一般的なものは王冠がのったアーモンドクリームの入ったパイの中にフェーブと呼ばれる陶器の人形が入ってる物。昔はフェーブ(ソラマメ)が入っていたとの事。フランスでは600万台が売れるほど、新年には欠かせないお菓子となっている。

■辻占
せっかくなので日本のお菓子もご紹介と、新年に食べられる金沢のお菓子を試食。
正月の遊び菓子で、中には小さい紙が入っていて絵や謎かけなどが書かれている。

■ポルボローネ
スペインでクリスマスから新年にかけて食べられていたお菓子。今は一年中売られている。
ホロホロと崩れる食感のお菓子で、スペインではキャンディ包みに入っている事が一般的で、食べる前に手で握りつぶして一塊にして崩れないうちに口に入れる。
また、口にいれて崩れる前に「ポルボロン」と三回唱えると幸せになると言われている。

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今回用意したお菓子以外にもヨーロッパ各地のお話を沢山していただき、内容盛り沢山の大満足な講義となりました。

(日本スイーツ協会)

〜今回ご協力していただいたパティスリー他〜
・ガレットデロア : ASTERISQUE(アステリスク)
・パン・ドルチェ・ジェノヴェーゼ: Sol Levante (ソルレヴァンテ)
・ポルボローネ:Lilien Berg (リリエンベルグ)
・ベラヴェッカ:LA VIEILLE FRANCE (ラ・ヴィエイユ・フランス)
・辻占:金沢 加賀諸江屋