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[佐藤ひと美のスイーツレポート㉒]ホッと安らぐホットチョコレート特集

[佐藤ひと美のスイーツレポート㉒]ホッと安らぐホットチョコレート特集

2018/12/24

「ホッと安らぐホットチョコレート特集」

 

 

ショコラショ

 

 

指先がかじかむ季節になると無性に飲みたくなるのが「ホットチョコレート」。
鼻腔を通して身体中に広がっていく甘く独特な“アロマ”と甘味、そして“酸味と苦味”がバランスよく交わり、鼻から抜ける芳醇な香りが何とも至福なひと時を与えてくれるホットドリンクです。

 

 

ホットチョコレート

 

 

ホットチョコレートは、心身ともに疲労しているときに飲むと気持ちも安らぐ不思議なパワーをもっています。

今回は、私お気に入りのお勧めホットチョコレートをご紹介していきます。

 

 

 

 

■チョコレートの歴史
チョコレートの原料【カカオ豆】について

 

 

カカオ

 

 

カカオの学名「テオブロマ カカオ」。テオブロマには「神様の食べ物」という意味があります。
15世紀に栄えたアステカ王朝では、カカオはとても貴重な食べ物とされており、王様や貴族だけが口にすることができました。貨幣としても使われるほど重要なものだったそうです。

チョコレートの主原料であるカカオが発見されたのは、紀元前。

 

 

カカオの実

 

 

長い間、初めてカカオを栽培したのは、約3900年前メソアメリカ(古代メソアメリカ文明が栄えたマヤ、アステカといったメキシコから中米にかけての地域)であると伝えられていました。

先古典期マヤ文明の遺跡からは、その証拠になるカカオが付着した土器、壺に描かれた絵文字や絵などが見つかっています。

 

しかし2018年にその常識が覆される研究説が科学誌「ネイチャー・エコロジー・アンド・エボリューション」にて発表されました。

カナダと米国の専門家を中心とする国際研究チームが、アマゾンの熱帯雨林で5000年以上前に、チョコレートの原料となるカカオの木が食用目的で栽培されていた植物学的証拠を発見したのです。

現在のエクアドル南部の高地にあたるサンタ・アナ・ラ・フロリダ遺跡で発見された陶器から、カカオの木由来の化学物質やDNAの痕跡を発見したとのこと。
チョコレートの原料となるカカオ豆の起源が従来説から新しく書き換えられた今、チョコレートへの関心が世の中でより高まっていくのではないかと感じています。

 

 

 

 

■ホットチョコレートについて

 

 

ホットチョコレート

 

 

チョコレート本来の美味しさが堪能できる贅沢なホットチョコレート(別名:アステカの言葉でチョコラトル、またはショコラショー、ショコラショ)は、濃厚な味わいと芳醇な香りで心と身体の底から温め、癒しを与えてくれる飲み物です。

15世紀の頃は、すりつぶして水やスパイスを加えた黒く苦い“カカオドリンク(神様の飲み物)”を滋養ドリンクとしアステカ人に飲まれていました。

その後チョコレートはヨーロッパ各地に伝わりますが、18世紀~19世紀の初頭までは固形状ではなく、まだまだ飲み物として親しまれていました。

当時のホットチョコレートは、カカオを煎ったものを石臼と棒ですりつぶし、飲みにくさを和らげるため、脂肪分に作用するトウモロコシのでんぷん質やバニラやチリペッパーなどの香料と混ぜ合わせ、水で薄めて飲むドロっとした濃厚な飲み物で、舌触りもざらついていたようです。

 

 

チョコレート沸かし専用ポット「ショコラティエール」

 

 

カカオを飲む時には壺を持ち上げて高いところから注ぎ、泡立ててから飲むのが決まりだったそうで、ベルギーのチョコレート博物館では当時使用されていたチョコレート沸かし専用ポット「ショコラティエール」の複製が展示されています。

 

 

チョコレート沸かし専用ポット「ショコラティエール」

 

 

 

 

《スイーツライター 佐藤ひと美のお勧めホットチョコレート》

 

 

【LE CHOCOLAT ALAIN DUCASSE(ル・ショコラ・アラン・デュカス)】

 

 

ショコラショー

 

 

商品名 :ショコラ・ショー
価格  :1,000円(税抜)
提供期間:年中
提供店舗:

「ル・ショコラ・アラン・デュカス 東京工房」
住所  :東京都中央区日本橋本町1-1-1
営業時間:11:00~20:00(19:30 L.O.)

「ル・ショコラ・アラン・デュカス 六本木」
住所:東京都港区六本木6-12-2 六本木ヒルズ 六本木けやき坂通り
営業時間:11:00~21:00(19:30 L.O.)

 

内容:アラン・デュカス・オリジナル・ブレンドと、フローラルな香りが際立つペルー100%のクーベルチュールを使用したショコラショー。
華やかな香りと、それを引き立てる安らぎを感じるカカオ感。本質とは何かを極めたい方に是非体感していただきたいです。
※シーズンによって、使用しているショコラが異なる可能性もあります。

 

 

 

 

【JEAN-PAUL HEVIN(ジャン=ポール・エヴァン)】

 

 

ショコラ ショ ポワブル ドゥ ティムット

 

 

商品名 :ショコラ ショ ポワブル ドゥ ティムット
価格  :992円(税込)
販売期間:現在~2019年1月15日
提供店舗:ジャン=ポール・エヴァンの<バー ア ショコラ>併設店
https://www.jph-japon.co.jp/main/menu/bar_a_chocolat.html

 

 

ショコラ ショ ポワブル ドゥ ティムット

 

 

内容:ジャン=ポール・エヴァンの代表的なショコラ ショ“パリジャン”にビターチョコレートの星形プレートを浮かべ、仕上げに爽やかな柑橘の香りが特徴のティムットペッパーをトッピングしています。
混ぜずに飲んでいただくと、溶けたチョコレートプレートの部分とそうでない部分との味の違いを愉しんでいただけます。

 

 

 

 

【LA MAISON DU CHOCOLAT(ラ・メゾン・デュ・ショコラ)】

 

 

ショコラ ショオ グワヤキル

 

 

商品名 :ショコラ ショオ グワヤキル
価格  :972円(税込)(テイクアウトは702円・税込)
提供期間:年中
提供店舗:サロン併設の3店舗、テイクアウトは阪急とタカシマヤも取り扱いあり

 

ショコラ ショオ グワヤキル

 

内容:調和のとれたカカオの味わいにするために厳選した上質なクベルチュールを数種類ブレンドしたショコラ ショオ グワヤキル。

 

 

 

 

【CACAO SAMPAKA(カカオ サンパカ)】

 

 

アナ・マリーア

 

 

商品名 :アナ・マリーア
価格  :500円(税込)
提供期間:10月~4月半頃
提供店舗:カカオ サンパカ 丸の内本店

内容:スペインで永く愛され続けている伝統的なホットチョコレートドリンクです。カカオの濃厚な味わいながら、口当たりなめらかで絶妙な美味しさです。

 

 

ホットチョコレートドリンク用のフレークは愛用品!
商品名:ショコヌスコ(R)100g缶入り
HP :http://www.cacaosampaka.jp

 

 

ショコヌスコ

 

 

チョコレートとの深い関わりと長い歴史があるスペインで、カカオとチョコレートの豊かな文化と歴史を現代に伝えるというコンセプトを大切にする『カカオ サンパカ』による、本物のカカオの味を追求した深みとキレのある希少なカカオ品種“レアルクリオロ種”を使ったチョコレートドリンク「ショコヌスコ(R)」。
アステカ帝国時代、貨幣の代わりだったカカオ豆をオマージュして作られたそうで、チョコレートが貨幣の形をしているのも注目ですよ。

 

 

作り方(1杯分)
1.牛乳を半量ほど小鍋に入れ、沸騰しないように中火で温めます。(約70~80℃が適温)
2.よく熱したらフレークを入れ、スパチュラまたはスプーンでかき混ぜ溶かします。ゆっくりとフレークの塊がなくなるまで混ぜて下さい。
3.ペースト状になったら、残りの牛乳を注ぎ入れ、再びゆっくり混ぜて下さい。
4.5~10分ほど混ぜ、とろみが出てなめらかになればできあがりです。

 

 

 

 

【LE CHOCOLAT DE H / Paul Bassett(ル ショコラ ドゥ アッシュ / ポール バセット)】

 

 

ショコラショー

 

 

商品名 :ショコラショー
価格  :950円(税込み)(テイクアウトは601円(税込み))
販売期間:2018年10月24日(水)~冬季限定
提供店舗:ル ショコラ ドゥ アッシュ / ポール バセット 渋谷ヒカリエ ShinQs店

 

内容:ローストナッツを思わせる香ばしい香りや、やわらかい酸味。バランスの良い味わいのカカオ分56%のショコラを使用したショコラショー。
カカオの風味を活かし、甘さ控えめで濃厚な口当たりに仕上げた冬季限定のドリンクです。

 

 

 

 

【BANCHINI(バンキーニ)】

 

店舗はありませんが、もう1つの愛用品であるホットチョコレートドリンク用のフレークをご紹介します。

 

 

飲むチョコレート「修道院のチョコラータカルダ」

 

 

商品名:飲むチョコレート「修道院のチョコラータカルダ」100g
価格 :2,200円(税込)
HP   :https://demeterdemetra.jp

 

 

「BANCHINI」創業者のジャン・バッティスタは、イタリア北部マッジョーレ湖近くの生まれで、ほとりにあるサンタカテリーナ・デル・サッソ修道院では、幼い彼が遊びに来ると、熱々でとびきりおいしいスパイスやハーブが入った、特別なチョコレートの飲物を修道士達がご馳走してくれたそうです。
後にパルマでチョコレート店を開いた創業者が、この味をなんとか自分の手でよみがえらせようと、1901年にレシピを完成させました。
郷愁を込めて「修道院のチョコラータカルダ CIOCCOLATA DEL MONASTERO」と名付けたパウダー状のショコラショ用フレークです。

500g 9,900円(税込み)もあるので、沢山楽しみたい方はこちらも。

 

飲むチョコレート「修道院のチョコラータカルダ」100g

 

 

作り方(1杯分)
1.約大さじ2杯半(25g)のチョコラータカルダを、小鍋に入れます。
2.冷たい牛乳60ccから70ccを加えながら、よくかき混ぜて下さい。
3.小鍋を中火にかけ、沸騰するまで焦がさないようによくかき混ぜたらできあがりです。
分量はお好みですが、濃い目がお勧めです。
「熱々に溶かして楽しむチョコレート」をお召し上がり下さい。

 

 

飲むチョコレート「修道院のチョコラータカルダ」

 

 

今回は、ホッと癒しを与えるチョコレートドリンクのオススメをご紹介させていただきました。
個人的に、朝晩の冷え込みが酷くなり、夜中に仕事処理をしている新米ママの私にとって指先だけでなく身体の芯まで温め癒してくれる一番のアイテムがホットチョコレート。

指先がかじかむ出先の街中でも、どこからともなく風に乗って甘く香り高いチョコレートの香りが鼻先をくすぐります。
寒い日が続きますが、是非ホットチョコレートで癒しのある暖かい時間を楽しんでみてください。

 

 

ホットチョコレート

 

 

前回のレポートで、名古屋「スイーツ展」の情報をお伝えすると記載しましたが、スイーツコンシェルジュ会員様向けの会報誌で触れさせていただきます。)

 

 

次回は、東京スイーツ情報をご紹介いたします。
お楽しみに!